夜中の電話。
最近不思議と思い出すことの多かった人から。
痛みも喜びもまだまだ何も知らなすぎて、
そういう意味じゃあ本当に純粋無垢だった頃のわたしを、
よく知ってくれいている人。
「2人目の子供が産まれたんだ」
幸せそうに話してた。
そしてその幸せとは裏腹な、ちょっとした不満も話してくれた。
それはいわゆる、本当に些細な欲望への憧れ。
あの頃への懐かしさと未練。
それから、ほんのちょっとの虚勢の話。
素直な人だ。
テンションあがって「帰ってこいよ」なんて言ってみたりして、
けど、真面目さと怖さ故に言葉を濁してみたりなんかもして。
本当に素直な人。
大丈夫。
わたしは帰らない。
遠くにいるからいい。
遠くにいるから、こうやって素直でいられるんだから。
キミの選択は何も間違っちゃいないよ。
だからゆっくり、おやすみ。
PR