あたしは涙もろい。
だけどそれを誰も知らない。
親兄弟だって知らない。
友達だって知らない。
例え一緒に行った映画館での感動シーンにわたしが涙していても、
想定なさすぎて誰もが気付かない。てか、まず気にかけていない。
それはみんな「まさかSOUに限って泣く筈がない」って大前提でいるから。
それはそうさ。
涙もろいあたしは、決して人前で泣かないもの。
お風呂のなか。
それかひとり眠る前のお布団のなか、だけで泣く。
受け止める人も、慰める人も、誰も誰もいないところ。
だけど、そんなわたしにもたったひとりだけ。
そのひとりの前でだけは唯一泣けたことがあった。
それはそれは自然に無理もなく感情のままの涙で
泣きながらも安心できた不思議な古い記憶…
もしもこれから先あたしの人生で
次に誰かの前で自然に泣けるようなことがあるとするならば…
そのときはわたし、その人と結婚しよう!
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