これは絶対に観ておかねばならないって思っていた映画だった。
ドキュメンタリーなのか?
と思いきや、MJのやり残したライブ『This is it』ほぼそのものだった。
それをこういう形ででも目撃することが出来たということは
SOUにとっては実に幸福なことだった。
音楽とエンタテイメントを成した存在から贈られる無言のメッセージ。
まばたきすら惜しいくらいの満つな時間だった。
MJの言動や目線や表情、そのひとつひとつに
この人が一体何を考えているのか…
何を感じて、何を目指して、
他とどうコミュニケーションをとって自分の感覚を伝えてゆくのか…
彼は一体何を作り上げようとしているのか…
彼の意識の向く方向を読み取ることにSOUは必死だった。
開始8秒で泣いていた。
人に憧れを魅せて、夢を与えて、誰かの生きる意味すら創ってしまうくらいの人。
けれどそれをやり抜いた彼の人生はきっと、
ひとりの人間として思えば…
計り知れないくらいの孤独と虚しさと、
とてつもない寂しさで出来ていたものであろう、とわたしは思う。
そういう想いをひとり全部受け止めて生きてゆくことなんて
到底わたしには出来っこないことだろう。
MJは絶対にこのライブをやりたかったことだろうなぁ。
いっぱいいっぱい伝えたいことがあっただろうになぁ。
そんなことを思えば思うほど、
ちっぽけすぎるくらいちっぽけな存在のいち表現者としては
涙があとからあとから流れて止まらなかった。
だけど、この映画を観れたことによって
彼の想いをちょっとだけでも解れた人間が
またひとり増えたんじゃないかしらって思うと…
観に来れて本当に良かったって思った。
ありがとうMJ。
ゆっくりおやすみなさい。
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